保険契約はギャンブル!?
1 保険に関する考え方
保険は、保険ですね。
何に対する保険なのでしょうか。
何かが起きた時のための保険であって、何かが起きた時にどの程度お金が必要かに掛けるギャンブルみたいなものだと私は思っています。
そのような中で保険会社が運営可能な理由は、基本的にはもとは取れないように計算されていますし、一時コロナウィルスが蔓延したさい、最初は入院に対する保険が下りていたのに、その後契約が変更されるなど、有事には契約内容が変更されることもあり得るのです、
そのような中で私たちが何に気を付けて保険を契約しなければならないかと言えば、保険は
負ける確率の高いギャンブル
であることを認識しなければなりません。
2 保険契約の基本
このようなギャンブルに入金するのですから、できる限り最小限の入金で、生活に対するリスク管理をしなければなりません。
お金持ちは保険に入る必要がないのは言うまでもありません。
なぜなら、有事には貯蓄を切り崩す、もしくは
金融資産から得られるお金で生活することができる
からです。
つまり、これを裏返すと、
私は
お金がないから保険に入らなければならない
のです。
お金がないのにお金を払って保険に入っているわけですから、最小限の支払いにしなければならないのです。
3 保険契約で守るべきルール
(1)契約金額は最小限に
(2)積み立て型は必要ない
(3)必要な金額は人によるというよりは資産額とライフステージにより異なる
(4)リスクを分析しよう
ということです。
下記では、それぞれについて考えて行きます。
4 保険金額は最小限に
なぜ、最小限にするかと言えば、本来であれば手元に置いておきたいお金を払ってリスクを回避するわけですから、その支払いは最小限にして、できる限り多くのお金を手元に残さなければならず、そのようなお金を投資に使い、株主になって生活費が賄えるようにならなくては
一生保険や生活費のために労働
しなくてはならなくなってしまいます。
これは、好きなことを仕事にできている方もいるかもしれませんから、ちょっとおおげざな言い方になってしまうかもしれませんが、極端な話リスクが怖いからといって例えば月に何万円も払っていたのでは、本来投資に回せるはずのお金が保険に行ってしまって、いつまでもお金持ちにはなれないままになってしまいます。
また、こと日本の基本的な雇用形態では若いときには給与が少ないですから、そのような経済状況の中何万円も保険にかけているのは通常では良い考え方ではありません。
基本的には、働けなくなったらその分一生でもらえる金額は若い方が多いですが、独り身の方はほとんどなくても社会保険等で賄えますし、最悪の場合、自らが無くなってしまっても、そこに必要な金額が一切ありませんから、葬儀代がでればそれでよいということになりますので、保険金額を最小限にして、その分有益な株式等の投資に回してその金額を保険に代用するべきです。
一方で、
家族ある大黒柱
は自らが稼げなくなった場合、家族もそのあおりを受けますから、働けなくなった場合の補償が必要かもしれません、
このような場合、月々の生活費が20万円であった場合、自分の治療費も賄わなくてはならない場合もありますから、ずっと働けなくなった場合のことを考えると、相当額の保険に入らなくてはなりません。
ですから、ギャンブルなのです。
正直すべてのリスクを補てんすることは保険ではできないと考えます。
ただ、最小限掛け捨てで重度の障害を負った場合の保険や、がんなどの多大な治療費がかかる場合に対する保険には掛け捨てで安価な保険がたくさんありますから、このような保険に加入しましょう。
正直、ある程度まかなえれば何とかなると思いますし、正直大黒柱が元気で仕事ができていれば、金銭的な面は何とか賄える場合がほとんどです。
なぜなら、会社員であれば
高額医療費制度
という制度がありますから、大抵の場合、収入にもよりますが、月々10万円以上の治療費を払うことはありません。
反対に言えば、この金額までを賄えればよいのです。
それ以上を賄う必要はありません。
間違えても
入院日額が平均○○万円かかるから、30日間入院するといくらかかるよね。
だから1日あたりいくら以上の保険に入ろう
などといった計算はしてはいけません。
実際に入院して使用する金額はそんなに多くないからです。
5 積み立て型は必要ない
なぜ積み立て型が必要ないのでしょうか。
それは、このような保険商品の中身が
債券等の商品を買い入れて運用している
からです。
その他に保険の支払い額を支払いながら運用していますから、であれば自分でこのような債権を購入したほうがよっぽど効率が良くなります。
現在の投資環境であれば、小額からでも投資できますし優良な対象に投資できますので、こちらの購入代金に充てましょう。
6 必要額は資産額とライフステージにより異なる
正直な話、4パーセントルールで資産を取り崩すことを考えた場合、月々の生活費が20万円の家計であれば、投資資産から6000万円あれば取り崩しながら生活ができます。
このような生活の少し上のステージに入った場合はほぼ保険が必要なくなりますね。
なぜなら、生活費を少し切り詰めて、治療費をねん出さえすればあとは資産の取り崩しにより30年程度であればしのぐことができます。
そのステージまで行くのが早いか、それとも健康等のリスクが高まってくる方が先かに掛けるギャンブルをしながら生活しているのです。
ですから、より早く資産を築いた者はどんどんお金持ちになっていくものなんですね。
また、子育て期であれば、学費がかかってきますが、これも現在の公立高校の学費が実質無償化していますし、このような場合、家計の収入が減りますから、このような学費もより抑えられます。
7 リスクを分析しよう
あなたにはどのようなリスクがあるでしょうか。
資産が少ないことこそが最大のリスクであって、また、働けなくなるリスクがありますが、最低限、子供がいる場合は学費用を考慮して私立大学に行かせても、学費だけであれば月に10万円程度のお金がかかりますが、このような場合、奨学金を得る対象になっていることでしょう。
社会的な補償も受けやすくなっているわけですから、この記事を読んでくれているあなたの年齢が若ければ若いほど、自身の健康を使って手元にできる限り大きな種銭を築いて投資などにあてることができれば、または貯蓄をすることができれば、ある一定額を超えた時には保険はほとんど必要なくなります。
また、大黒柱のあなたが働けなくなったら家計は傾きますが、これが収入のない家族の場合はどうでしょうか。
これは自分自身が支えることによって、なんとかリスクを回避することができるのではないでしょうか。
これらを考慮したうえで、
自分のリスク許容度に合った保険に加入していくこと
できる限り保険料を抑えて、投資に回すこと
が重要です。
そして子育てが終わってしまえば、自分自身が居なくなってもそれぞれの家族がそれぞれの分だけ稼ぐことで完結してしまうのです。
8 まとめ
保険に入らないことはギャンブルと一緒ですが、ある一定を超えたら賭けではなくなります。
そして、ある一定を超えたら人生のハードルはぐっと下がるときがくると思います。
私が考えているのは、おそらく子育てが終わる頃であれば、3000万円程度を優良な投資対象においておくことで取り崩しながら一定期間生活できるのではないかと考えています。
理由は、4パーセントが月々10万円(新NISA始動後)になります。
最悪会社員であり続けるのであれば、病院に入院し続けてもそれ以上の額を支払うことはなくなります。
さらに財形年金等の支払い額を確認してみると、一定の場合は支払額の3倍程度の額が支払われたりもしますから、このようなものは実際金利がある程度高い保険のような商品ともとれますから、これらも含めたうえで保険に加入してリスク管理をしましょう。
自分のリスクが高まるのが先か、ある程度の資産を築くのが先か。
人生先のことはわかりませんが、適正な金額を保険商品に変えていきましょう!
何がともあれ、皆さんが明日も健康で仕事ができていることをお祈りしています。
一緒に頑張っていきましょう!