新NISAでFIRE達成なるかっ!
1 FIREについて
なんとなく聞きなれてきたワードではありますが、簡単い言ってしまえば、資産運用で生活ができるのかです。
資産運用からの収入が生活費を上回る状況をファットファイアなんて読んだり、少し仕事をししながらある程度の金額を稼いで、足りない部分を資産運用で賄う、バリスタファイアなんてものもあり、一言にFIREなんて言っても、必要資金は普段の生活費や全てを賄うのかによってあり方は様々ですね。
2 4パーセントの取り崩しルール
ウォール街のランダムウォーカーによれば、株式と債券50パーセントずつ買い入れて、その運用から4パーセントずつ取り崩した場合、両方の資産伸び率が平均的に同4パーセントを上回るとのことから、元の資産が減少しないという理論に基づいている、お金を長生きさせるための取り崩しルールです。
3 新NISA制度について
先日、上記2つのルールを用いて、新NISAを満額積み立てた場合、仕事を辞めて生活できるのかについて考察されている方がいました。
利益分に税金がかからないので、私たちにとって有利な制度となることは間違いありませんが、一度考察してみると、1800万円の4パーセントとなると、72万円/年ですので、これだけでは生活できないと考えられます。
月々6万円ですから、1人世帯でもまだまだ足りませんし、パート等で補てんも厳しい水準ですね。
4 夫婦2人分だったら
では、夫婦2人分の3600万円積み立てた場合はどうでしょうか。
単純計算先ほどの倍額ですので、月々12万円になりました。
うーん、やはり、これだけでは仕事を辞めることはできませんでしょうか。
しかし、これならある程度の額を稼ぎながらなら、もしかしたら子育てを終えて住宅ローンを払い終えた後なら、何とかなるかもしれない水準になったでしょうか。
5 まとめ
私が考えるには、貯めたから終わりの制度ではなさそうですし、これを埋めたから仕事を辞められたのでは、日本としては人口減少の真っただ中なので、働き手を賄えまいですし、困ってしまいます。
良いファンドは利益を再投資してくれて、1800万円の枠を使った後も資産が勝手に増えてくれるようなファンドがありますので、こういったファンドを買い続けることによってFIREがたっせいできるかもねという考え方の方が正しそうです。
夫婦両方で、3600万円、これを満額埋めたとして、これを、利益分を再投資してくれるファンドに投資して、例えば4パーセントを崩さない期間を11年持てたとしましょう。
こうすることで、元の資産は約6000万円になり、同4パーセントとなれば約240万円、月々20万円の取り崩しが可能となりました。
また、これは埋めた後からスタートの金利ですが、実際は購入途中の期間も資産は伸びていますので、これ以上の額になるであろうことが期待できます。
5年間で夫婦分、新NISA枠すべてを埋めた場合、11年間寝かすことができるだけで、FIRE達成が見えてきます。
ここまでできた方というのは、そもそも節約する生活ができているということですので、ここまでの額はいらない、もしくは仕事をして補うことで、現在の仕事を辞めて働き方を変えることが可能になるかもしれません。
市況にもよりますし、そんなにうまくいくのという声が聞こえてきそうですが、これは、実際に過去の米経済の平均リターン等の数値をもとにした資産です。
責任は自分で持つしかありませんが、本当に現役世代で頑張って、共働きしている世帯はそれだけ生活も時間に追われて仕事や私生活を送っているはずです。
しかし、会社員として働いているのであれば、会社が倒産しない限り、この資産運用が多少転んでも、明日の生活に困ることはありません。
私はチャレンジしようと思います。
皆さんにとって、幸運な未来がありますように(^^