年収○○万円でFIREの真実
1 年収300万円、7年でFIRE(サイド)
山口貴大さんがかかれた、著書で、年収300万円でFIREが可能であるかいついて書かれています。
内容はだいぶざっくりですが、年収300万円の手取りが大体240万円程度であるとし、生活費は月々10万円に節約すること。
月々20万円の手取り収入のうち、ここで毎月10万円積み立て投資し、年利5パーセントで運用が可能な場合、10年間で1500万円の投資金額になります。
1500万円を年4パーセントで取り崩した場合、120万円であって、毎月10万円の取り崩しが可能になるとのことですね。
ここで、7年が達成できないので、最初の2年間は頑張って副業して、月々20万円の投資額を工面して、その後は10万円ずつ投資した場合、約7年後に1500万円の投資金額になるとの計算になります。
この計算、無理な部分を補っている点がありますよね。
最初の2年間、副業で月10万円の収入を得ています。
また、月10万円で生活しているのは、本当に1人暮らしで頑張れば何とか達成できるかもしれないレベルでしょうか。
しかし、これは実家暮らしや家賃がほとんどかからない場合の計算になるのではないでしょうか。
また、この試算だと、一生結婚できない計算になります。
ちょっと寂しいですよね。
しかし、この試算は大切なことも同時に教えてくれています。
最初の2年間に副業をすること。
これは複利の効果が大切になりますということを隠して教えてくれています。
もう一つは副業等、安定した収入を得ることですね。
正直、最初の2年間が一番副業で収入得ることが難しい年だと思います。
なんのノウハウもないところから、年収120万円を生み出していますし、本来経験や顧客ができた後の方が稼ぎやすいですし、最初の2年でこれができたのに、その後この副業を辞めてしまっています。
これだったら、もっと続けて、FIREを早めるか、この収入を手放さずに続けたほうが絶対に良いですね。
また、この試算は利益に対しての税金が考慮されていません。
また、この試算はサイドFIREを根底にしています。
しかし、この試算は夢や現実を教えてくれていると思いますので、大変良い本だと思います。
一方で、値下がった場合における補填が考慮されていませんし、住宅価格についてもあまり考えられていません。
その後実家暮らしが困難になったり、自らが修繕をする場合の資金などが考慮されていません。
良書ですが、そのままうのみにして年収300万円で7~10年仕事して、生活費を切り詰めたらサイドFIRE達成だといって仕事を辞めてしまうのは明らかに危険で、リスク管理ができていないと思われます。
2 この本が教えてくれていること
(1)サイドFIREなら、定収入でもあきらめなくて良いということ
(2)種銭が大きいことの重要性
(3)節約生活がFIREを可能にすること
(4)副業等で収入を得ることの重要性
だと思います。
しかしながら、これはあまり現実的ではありません。
ご祝儀の3万円が命取りになってしまいます。
テレビを購入した次の月はご飯が食べられなくなってしまいますし、自宅の修繕をしたら借金生活に転落してしまいます。
また、この試算だと家庭をもつことはできませんから、これらの安全性を増すためには、もっと余裕を持った資産が必要です。
3 達成できなくても良い
この本を読んだ結果、行動することが重要です。
無理だと言って何もしなかったら、何も変わりません。
しかし、マネするだけで良いと思うのです。
あとは期間を長くすることで、種銭が大きく膨らみます。
副業を頑張ることで、もっと積み立てられるかもしれません。
大事なことは、
積み立て金額=収入-生活費
積み立て金額×年利=資産額
であって、この式が私たちに余裕資産をもたらしてくれるということです。
私たちができることは、
収入を大きくする
か、
支出を小さくする
もしくはリスクを大きくして
年利
を高くするか、
投資期間を長くする
ことしかできないのです。
年利は平均値でしか勝負できませんね。
何十年もかけて取り崩すのですから、一時だけ高いものに投資しても意味がありません。
これらをマネすることで、やり続けることで、期間が勝手に長くなってくれます。
大切なのは、
あきらめないこと
退場(資金が尽きるもしくは取り崩さざるをえない状況)しないこと
なのです。
私たちは人間ですから、暴落すれば怖くなりますし、生活費が無くなれば取り崩さなければいけなくなってしまうのです。
これらをあきらめないで頑張れた人にだけ、待っているのがFIREのような生活だと思います。
4 まとめ
大切なことは、
あきらめないこと
続けること
収入を増やす努力をすること
支出を減らす努力をすること
一定の生活費を確保しておくこと(退場させられないこと)
これだけだと思います。
あとは、市場が良ければ達成が早くなりますし、悪ければ年数が必要になります。
ただそれだけなのです。
なので私はあきらめません。続けます。ムリはしません。
私は明るい未来しか見えていません。(確率が高いだけで、本当はくらい未来もありうるのですが)
明るい未来を引き寄せられるように、これからも頑張っていきましょう!
私もがんばります(^^♪